組合長挨拶
金山町森林組合は、昭和十七年に金山町の森林所有者の出資により設立以来、80年以上にわたり金山町の森林整備の役割を担い、当地の森林を守り続けて参りました。
その後昭和二十年に製材工場を設立し、当地区内で生産される優良な金山杉の製材加工品の生産を開始いたしました。以来、現在に至るまで森林整備部門と製材部門の二部門を展開しており、この金山町の清き水を育む美しい森林と優良な建築用材としての金山杉とともに歩んで参りました。
その長き歴史の中で培われ進歩し続けてきた、当組合の森林整備、製材加工技術を、さらに時代の変化、ニーズに即応した姿に進化させるべく、現在も様々な取り組みを推進しております。
第一には、ICT林業の促進です。
航空レーザー計測を用いた森林情報解析を行い、金山町内の民有林全域を既にデジタル情報化しており、森林の機能区分、路網の配置・伐採計画、境界確認など様々な、森林・林業に関わる業務にデジタル技術を導入し、ICT林業の促進に取り組んでおります。
第二には、山で働く人財の確保育成です。
高性能林業機械への積極投資により、森林整備作業の機械化を促進し、現場作業での実践を基本に、高性能林業機械の熟練作業者の育成、省人省力化、生産性向上、危険防止等の推進に努めております。
第三としては、金山杉の安定供給体制の確立です。
当組合は、製材工場を有しておりますので、当組合の林産部門で伐り出した優良な金山杉を当組合の製材工場で加工することにより、域内での製材加工品の安定供給体制を確立し、県内、東北及び首都圏に向けての山形県産材利用を促進しております。
金山町森林組合は今後もこのように時代の変化に即応した様々な取組を推進し、役職員一丸となって健全な森林の維持に努め、清き水と杉の町金山の森林を守る責任を果たしていく所存ですので、組合員の皆様、並びに金山町はもとより最上郡、山形県、そして全国の林業関係者の皆様には、引き続きご指導ご支援を賜りますようお願いを申し上げます。
代表理事組合長 近岡 伸